12年間使ったガスコンロが壊れてしまい、Siセンサー付きのガスコンロを購入しました。3つのコンロ全てにSiセンサーが付いています。私が使用している鉄製燻製鍋ベルモントH-027は、Siセンサー付きのガスコンロは使用できないので困ったところです。
試しに燻製してみると・・・
スモークチップから煙が出る前にトロ火になってしまいます。250℃以上でも加熱できる高温ボタンを押しても同じ結果でした。
コンロが新しくなって、自宅で燻製が出来なくなってしまうとは・・・
これでは困るので、こちらのアイテムを使ってなんとか改善しました。
安全のために必要な機能だとは思いますが、Siセンサー付きコンロで不便な思いをしている方もいらっしゃると思います。今回は、このちいさな焼き台を使用して、Siセンサー付きコンロで燻製をする方法をご紹介します。
Siセンサーとは
まずはSiセンサーとは何なのか、簡単にご紹介させていただきます。Siセンサーには3つの安全機能(調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置・コンロ消し忘れ消火機能)があります。法制化により、2008年10月以降家庭用のガスコンロは全口Siセンサー搭載が義務化されています。
安全機能① 調理油過熱防止装置
温度センサーが鍋底の温度を検知し、油温が約250℃を保つように自動的に火力を調節し油の発火を防止してくれます。安全の為には重要な機能なのですが、この調理油過熱防止機能があるため、燻製鍋を加熱すると勝手に火力が弱くなってしまいます。
安全機能② 立ち消え安全装置
煮こぼれや風などで火が消えても自動的にガスを止め、ガス漏れを防いでくれます。
安全機能③ コンロ消し忘れ消火機能
万が一、火を消し忘れてしまっても一定時間で自動的に消火してくれます。
Siセンサーには3つの安全機能があり、子供や高齢者のいる家庭でも安心して使用できるガスコンロになっています。火災防止の観点からみると素晴らしい機能なのですが、自宅で燻製が出来ないのは困ります・・・
Siセンサー(安全装置)付きガスコンロでの燻製
Siセンサー付きガスコンロでも燻製を可能にするアイテム
Siセンサーを効かなくすることも出来るようですが、安全面を考えてやめました。
色々調べていたところ、ちいさな焼き台なるものがあったので購入してみました。
こちらのアイテムの特徴は、以下の通りです。
- 水受け部に8分目の水を入れることで約15分の火力調整ができる
- 鍋底対応サイズ:15~23Cm
- 材質:耐熱陶器(耐熱セラミックス)
- 原産国:日本製
ちいさな焼き台を使ってSiセンサー付きガスコンロで燻製
五徳の上に、ちいさな焼き台のくぼみがある方を上にして載せ、くぼみに8分目くらい水を入れます。五徳にがたつき、ぐらつきが無いか確認をしてください。水を満タンに入れると沸騰した際にあふれるので、必ず8分目をキープして下さい。
燻製器はベルモントH-027を使用します。今までは鉄皿にスモークチップを入れていたのですが、鍋底に直接スモークチップを入れます。鍋に対して直火にならないので、火力が直火より弱まるためです。
スモークチップから煙が出るまで強火で加熱します。加熱をはじめてから数分経ちますが、火力は弱まりません。
siガスコンロで強火で加熱すると、スモークチップから煙が出る前にトロ火になってしまいましたが、ちいさな焼き台を使うとスモークチップから煙がモクモクと出てきました。
3分程度強火で加熱、残りは弱火で9分加熱しましたが、Siセンサーが効くことは無く、無事に燻製が終わりました。焼き台のスペースの分、鍋に火があたらなくなるので、今までよりは火力は強めになります。加熱後は、ちいさな焼き台がかなり高温になっているので、触らないよう注意して下さい。
また、ちいさな焼き台のくぼみに入れた水が無くなり、温度が上がった時点でSiセンサーが働くので、火の消し忘れがあっても自動的に消化してくれるので安心です。
Siセンサー(安全装置)付きコンロで燻製する方法 まとめ
Siセンサー付きガスコンロで、そのまま燻製することはできません。ただ、ちいさな焼き台というアイテムを使用すれば、15分程度(くぼみに入れた水が無くなるまで、くぼみに水を追加すれば再加熱できます)は自由に火力を調整することができ、自宅で燻製を楽しむことができます。燻製以外にもSiセンサーで不便な思いをされている方は、是非お試し下さい。
今回Siセンサー付きガスコンロで使用した燻製器ベルモントH-027は、こちらで詳しくご紹介しています。この燻製器とちいさな焼き台があれば自宅で燻製ができます。
また、燻製に関しては、ガスコンロではなく、電気コンロがあれば自宅で楽しむことができます。機会がありましたら、ご紹介させて頂きます。
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